うつとともに生きる。

うつ病を再発して入院・退院~ 巡遊伶人-GIMLETの自分探しの日記・雑記です。

シルバーリボン。貴方は知っていましたか? 支援団体・運動は認知度が低い?

 

メンタルヘルス

 

この言葉が聞かれるようになってからどれくらい経ったろう。

メンタルクリニック心療内科。神経科。呼称が変化したのはいつごろだろうか。

以前は、精神科、精神病院という言葉で表現されていたように思う。

また、そういった精神病院と呼ばれる病院へ通っているという事に対しての偏見も、今に比べると強かったと思う。

 

呼称が変わったことで通院に対するイメージは変わったように思える。

しかし、その分患者数はかなり増えたようだ。うつだけではない。

双極性障害統合失調症、不安障害などの呼称もよく目にするようになった。

 

現在精神科に通院している患者数は300万人を超えると言われている。

これまで表に出てこなかった精神的な病がこの近年で大きく表面化したように思う。

ただこの心に関する病は認知されてはいるものの、どこか他人事のように捉えている人が多いように思える。

 

 

メディアでの取り上げ方  

残忍な犯罪行為で取り上げられるニュースなどでよくある、精神鑑定が云々・・・

自分の考え方というか捉え方にも問題があるかもしれないが、精神的疾患に対するイメージがメディアによって、またそのタイミング、報道内容によって随分と幅があるように思える。

 

ドキュメンタリーなどでは、精神的疾患を持ちながらも、懸命に生きている人に焦点をあてて美談として報道したりする。反面、犯罪などのニュースでは「精神科への通院歴があった」などど通院していたこと自体に問題があったかのような報道の仕方もある。

 

ブレ幅が大きい分、視聴者の捉え方もメディアにかなり影響されている気がしてならない。メディアは見てもらってナンボ。けれども影響力がある事を自覚して欲しい。

 

 

メンタルヘルスの認知度ともに支持団体も増えた。

まだまだ各地方自治体によって差があると思うが、精神的疾患からの社会復帰をサポートする団体も各地に増えたようだ。実際自分も2010~2011年ごろに掛けて、復職支援プログラムを実施しているNPO法人にお世話になったことがある。

 

朝9時の朝礼の後、簡単な作業をする。うつに関する勉強会や認知行動療法などのプログラムもあった。また自宅療養で落ちた筋力を戻すための運動やストレッチ、週に一度の当事者懇談会など内容は充実していた。

 

個人的な見解だが、通院しながら自宅で休んでいた時よりも良かったように思う。毎朝9時にその場所に行くこと自体が最初はきつかったけれども、そこには同じようにうつや躁鬱から社会復帰しようと努力している仲間がいた。自宅だけでは得られない日々の達成感がそこにはあったのだ。

 

どこにでもあるわけじゃない。

そして引っ越して今住んでいるこの街。残念だがそういった支援団体はまだ見つけられていない。あるかもしれないが、病院や役所などに足を運んだ限りでは、残念ながら無いようだ。以前住んでいた土地よりも人口が多い街なのだが。。。

 

社会復帰、それも同じ職場に戻る職場復帰はかなりキツイものがある。会社側もその対応には慣れていない場合が多いし、未だに日本には精神論が優位に立つ慣習がある。(それも日本人らしい良いところでもあるのだが)社会に貢献したいけれども、精神的疾患がある。それを受け止められる世の中・社会になっているだろうか。。。

 

先日役所に行った際、こころのなんとか~と書いてあるポスターを見つけた。

ひとりで悩まず相談しよう・・云々というポスターだ。ポスターとしては良いデザインかもしれないが、それを目にするのは、役所のその部署のその場所に足を運ばないと観ることができない。

  

街中に張られているわけでもなく、CMをしているわけでもない。いったい市民の中でどれくらいの人がこのポスター、相談所の存在を知っているのかと思うと気分が落ちた。

 

存在しても、認知されていなければ、無いのと同じだ。 

 

年間3万人ほどが自ら命を絶つ日本。不況での失業・人間関係・多重債務・精神的疾患・・・それらの問題があったとしてもやり直しのきく受け皿がもっと整っていれば、この数を減らすことは出来るんじゃないかと思う。。。

 

受け皿の支援団体は確かにある。真面目に活動している所がほとんどだと思う。けれども、なんでこんなにも各団体の知名度が低いのだろうか。

 

世界的に見ても自殺率の高いこの国の実態に、政府はもっと危機感を持つべきだと思う。ただでさえ人口減少が懸念されているこの日本。自殺を選択しなければならないほど住み難いのか。。。なんだか哀しくなる。

 

うつ病の。。とくに自分の場合は薬を正しく飲むことと、何かしらの小さな達成感の積み重ねと運動、そして生活リズムの安定が重要事項と考えている。そういう人は結構いるだろう。しかし当事者が自主的にそれらを継続するのは本当に大変なのだ。

 

健常者から見れば甘えだと言うかもしれないが、当事者達にとっては、当たり前の事を当たり前にこなして行く事が本当に大変なのだ。自分の体が自分の思うように動かない・沸いてこない活力・脱力感・このジレンマはなかなか健常者には伝わらない。

 

そんな当事者と社会を繋ぐパイプ・そしてその後を支援していく団体などが、当たり前に活動し、誰しもがそれを知っていて、必要に応じて当たり前に活用し、何の偏見もない、そんな日本であって欲しい。

 

家族・知人・友人が傍にいない人は必ず孤立する。

自分もそうだった。自ら助けを呼ぶ事がなかなか出来ない。迷惑を掛けまいと電話もメールも反応出来ない。知人が傍にいたとしても本音で相談できるとは限らない。肉親でも理解してもらえない場合が多い。第三者が親身になってアドバイス・支援を行った方が逆に上手く行く事の方が多い気もする。

 

ピンクリボンというのを聞いた事があるだろうか。乳がん検診の重要性や術後の支援などをテーマにした運動だったと思う。同じように○○リボン運動・活動など、様々な病気・障害に対する支援団体があるようだ。そして先日初めて知ったのが・・

 

シルバーリボン。

 

存在を知った事に嬉しさも覚えたが、同時に知名度の低さに愕然とした。シルバーリボンは、脳や心に起因する疾患(障がい)およびメンタルヘルスへの理解を促進することを目的とした運動のシンボルだ。

 

の活動はまだまだ成熟されていないが、自分を含めた当事者にとっては今後の希望だし、ぜひとも全国に広まって欲しいと思う。精神的疾患は、誰にでも起こり得る当たり前の病気なのだ。他人事ではない。

 

メンタルヘルスという言葉が定着したように、こういった病気・障害に対する支援団体の存在もまた、当たり前のように定着して欲しいと思う。

 

メールでリンクを伝えると丁寧な返事が帰って来た。今後もこの活動が全国に根付いていくことを期待している。

 

 

ほんま頑張って広げて欲しい。 以上。

 

 

読み返すと、なんだか文章が堅いなぁ。。。 たまにはいっか。

調子はいい感じだ。頭がいつもよりスッキリしている。

 

先日診察だったんだけれども、入院時に同部屋だった人と再会したのが良かったのかもしれない。いつ退院できるんだろうねぇと話し合っていた人と、病院の外で会話する。薬局も一緒に行き、昼食も一緒に食べた。自分より元気そうだった。

 

その影響かな。少し気分がいい。今日は天気もいいし。

 

時の流れは色々なモノを変えていく。。。

 

目に見えない病気も、誰もが感じられる・認知できる、そんな世の中に変わっていって欲しい。

 

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